4月26日〜5月2日 氷ノ山・田舎の景・へんこ

4/26 月曜日

氷ノ山へ。北近畿豊岡道は無料なので助かる。福定親水公園の登山口に着くと八重桜が満開だった。準備をして8時にスタート。雪解けの時期で道がぬかるんでるおそれがあるのであらかじめスパッツをつけておく。晴れ予報のはずだが雲が出ていて風が冷たい。登山口からすぐの大きな滝に寄り道してから石がゴロゴロしている急坂を登る。少し歩きにくいがブナの新緑が目に嬉しい。スミレやイカリソウが咲いている。この山のイワカガミは開花には少し早いようだ。やはり兵庫県も北部になると春が遅いのかヤマザクラも満開に近い物が多かった。木々の向こうに滝が見える。くの字に曲がっているのでくの字滝と言う名だそうだ。

途中、七種類の木が一体になっている連樹という世にも不思議な木があった。植林帯にさしかかると地蔵堂があり、中には三体の石仏が安置されていた。後からわかったのだが加藤文太郎が泊まったことがあるそうだ。

登り坂が緩やかになると沢を渡り、再び登っていく。時々左手に視界が開けて山頂の避難小屋が見える。上の方に残雪があるのも見える。森の中で胸がオレンジと黄緑色のとても綺麗な鳥を見た。帰ってから調べたらキビタキという鳥らしい。

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氷ノ越に到着。登ってきた道とハチ北へ向かう道、山頂へ向かう道と鳥取側の若桜へ下りて行く道が出会う十字路で避難小屋とお地蔵さんがある。90度方向を変えて山頂へもうひと登りだ。

ここからはブナの大木が多くなるが下の方に比べて寒さが厳しいのかまだ芽吹いていない。ブナ原生林と看板が出ている。ゆるく下ったのち登り返して、甑岩(前にこの横をよじ登ったことがあるが今日はパス)を通過する。


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残雪の上を通らなければならない箇所にさしかかる。雪はグズグズに柔らかく足跡の上を歩いていけば何の問題も無いが念のためストックを出した。アイゼンは要らなかった。

山頂直下になるとまだまだ夜中は氷点下になるのか、木に着いた霧氷が風に吹かれてパラパラと落ちてくる。地面には霜柱があり、水たまりに薄い氷が張っていてストックで突くとパリンと割れた。しかし歩いていると長袖の薄手アンダーシャツに半袖Tシャツで寒くない。気づけば朝の雲はどこかへ流れて行って快晴の青空が広がっていた。
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11時前に山頂到着。ハンター錠二みたいな長髪のロックないでたちのおじがすでに居た。後から登ってくる人もいる。人気の山では珍しいことだが皆単独だった。静かでよい。じっとしていると冷えるので上着を着て昼休憩。ロックおじはデニムシャツ姿だが寒くないのだろうか。あまり風が強ければ避難小屋の中で食べてもいいのだがせっかくの好天なので外で過ごした。今日は五木の海老味噌ラーメンとファミマの塩おにぎり。雑炊にせず別々に食べた。ラーメンは濃くて旨かったのでまた買おう。

すぐ近くにハチ北のスキー場、遠くに日本海が霞んで見える。西の方に目を凝らすと伯耆大山らしき大きな山影がうっすらと見えた。六甲はよくわからなかった。
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下山は神大ヒュッテ経由で東尾根を下りる。こちらの道の方がしばらく雪が多いが、急斜面ではないのでゆっくり行けば靴のままで問題ない。道のわきには沼地が広がっている。ずっと前に来たとき、このあたりの松は本州には珍しいエゾマツで全部根っこがつながってるのだとたまたま会った植物に詳しい男性に教えてもらったのを思い出した。その男性は舞鶴草というのが生えているよとも教えてくれたのだが、どれだろうと地面を探しているとあっこれやでーと言ってその舞鶴草をブチッと千切って差し出してきたので面喰ったのだった。
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神大ヒュッテを通過し、高度を下げて行くにつれて再び木々が緑に、鳥が賑やかに春らしい様子になってくる。山のいろんな表情が楽しめるのもこの時期ならではだ。険しいアルプスの岩の世界や氷雪の世界にも憧れはあるが、やはり私は生き物の気配が濃い野山のノンビリ歩きに幸せを感じる。

沢から離れて尾根道になり、急な下りを降りると東尾根の避難小屋がある。そこからは植林帯の中の階段道を下り、再び明るいところに出たらもうスキー場だ。閉まってるレストランやお休み中のリフトを横目に林道を親水公園登山口まで30分ほど歩く。林道歩きは大体足が疲れるだけでつまらないもんだが、この時期は道端に花が多くて最後まで楽しく歩いた。
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4/27 火曜日

甲山の周りを散歩。変な柄の小さい尺取虫が大量にいて知らない間にあちこちにくっついてくるので落ち着かなかった。

カラーボックスの中に入れる箱が届いたので物の整理。きっちりしまったら物の占めていた体積が三分の二になってカラーボックスが一段余った。

 

4/28 水曜日

朝からぐずぐずとした天気。こういう薄暗い日のツツジの花は妙に明るく浮いたように見える。

夜本降りになる。

 

4/29 木曜日

雨だし行きたいところも思いつかず、とりあえずドライブ。それにしてもガソリンが高い。夏山シーズンを前にして困ったもんだ。下道を走ったり高速を使ったりしながら綾部まで行って帰ってきた。特にどこにも寄らなかったが綾部と福知山は思ったより近いことがわかった。

夕方雨が止んで暗くなるまでの間雲が綺麗だった。

 

4/30 金曜日

西谷まで車で行って散歩。もうすぐ田植えの時期だ。水の入った田んぼからカエルの声がする。お百姓さんが忙しそうにしていて辺り全体に活気を感じる。タンポポに脚に花粉玉をつけたミツバチが止まってこちらも忙しそうにしていた。

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田舎道をぶらついてから西谷自然の森公園にも寄る。白樺のような木はサクラバハンノキというそうだ。黒くて透けたような羽の大きな蝶が飛んでいる。池にはメダカがいっぱいいた。

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夕方、昨日応募した求人の件で電話がくる。給料は安いが業務内容と勤務地が良かった。決まるだろうか。

 夜レッスン。だいぶ落ち着いてできるようになった。

 

5/1 土曜日

やたら寝てしまう。虚無。ナニワ金融道を読むくらいしかしていない。

 

5/2 日曜日

一庫ダムへ。冷たい風が吹いて雨が降り出しそうな天気だ。

丘の上駐車場というところに停めようと行ってみたが、奥に公園かなんかがあるようで子供連れがうじゃうじゃいてゾッとしたのでもう一つの駐車場に移動。こっちは三台くらいしかおらずひっそりとしている。

湖畔道路を散歩。一庫ダムは大規模なので景色がダイナミックだが、道路沿いの山肌がコンクリで固められているところが多く、車がぶんぶん通る大きな国道もありあまり自然を感じない。田畑がそばにあり、牧歌的で寄り道もできる青野ダムのほうが好みである。一時間程歩いて車に戻るとこっちの駐車場も激混みになっていて、次々車が入ってくるのでなかなか出せないくらいだった。

午後は柳沢きみおの「なんだかなァ人生」を読む。最近大市民シリーズを読み返していて、(他は「夜に蠢く」「妻をめとらば」「惡の華」を現在読んでいる)その良く言えばダンディズムのあるところ、悪く言えばへんこなところが(諸手を挙げて賛同できない部分も多いんだけど)妙に癖になっていて柳沢先生本人にも興味が湧いたからだ。

内容は自伝エッセイだが唐突に嫌事を挿し込んでくるのが柳沢先生らしく、バブルで借金作った、という話は非常によく聞くけど世代的にいまいちよくわかってなかったのが一例としての詳しい話を読むことが出来た。あと「幼稚なJポップの歌詞は言葉を三回繰り返す」というのが気になった。それになんと言ってもイカの握りが食べたくなった。