5月10日~5月16日 愛国心の足りない無職は毛虫を嫌う

5/10 月曜日

朝5時前に出発。多賀SAでたぬき蕎麦を食べる。器がたぬきの形になっている。信楽焼きと関連付けているのかしらんが、よくわからないテンションだ。米原で降りて伊吹山登山口へ。300円の駐車場に停め、三宮神社に参って環境整備協力金300円支払ってハイキングスタート。

始めは薄暗い樹林帯の登りが続くが、すぐにスキー場の開けたところに出る。陽射しが強い。キャップを車に忘れてきてしまった。今日はよく晴れそうで暑さと日焼けが少し心配だ。どんどん登っていくと右手の森の中に白山神社があるという案内が出ているので立ち寄る。お寺と一緒の敷地で、こじんまりとした祠の横に磐座があった。

f:id:moesakurai:20210516115027j:image

登山コースに戻りさらに登る。道端に四枚花弁の白い小さな花や、俯いて咲く薄桃色の花、それにスミレやタンポポが咲いている。甘い香りがする白い花の木もある。黄色い菜の花によく似た花もあるが、菜の花とは少し違う気がする。植物に不案内な自分がつくづくもどかしい。

五合目にさしかかるとベンチと自販機がある。自販機の値段を確認すると500mlのアクエリアスやお茶は240円、缶のコーラなどは200円だった。

ここは気持ちよく開けていて目の前に伊吹山がどーんと聳えている。これから登るルートが全部見えているので、ワクワクするような、しんどいような。それにしても山道というのは大体がアップダウンを繰り返しながら高度を上げて行くもんだが、この山は登り一辺倒だ。

f:id:moesakurai:20210516115057j:image

ベンチで休憩してる人と、もう降りてきている人が何か話している。下山中の人はいつも夜明けには登り始めて、降りたら昼から畑仕事をするそうだ。積極的にそういう暮らしがしたいとは思わないが、そんな人生も悪くないかも、と思う。身体と土地が密着していて、すぐそばにある山と土と共に過ごす日々。でも所詮、自分にはできない生き方だから羨んでいるだけなんだろう。

登り坂はいよいよ本格的になっていく。振り返れば麓の町が一望でき、田んぼに水が入っているのが見える。四角い水鏡がいくつもいくつも並んでいるのはとても綺麗だ。下りはこの景色を眺めながら下れるわけで、俄然楽しみになる。

石灰岩質の乾いた九十九折れの道をひたすら登る。スミレが沢山咲いている。スミレと一口に言っても、花びらの色合いや花の大きさが株によってまちまちで、これは赤っぽい色だな、とかこれは真ん中が白いな、など観察しているうち何とはなしに好きなタイプが出来てくるから面白いもんだ。

f:id:moesakurai:20210516115304j:image

道は険しさを増し、岩に手をかけて登る所も出てくる。息を切らしながらひと頑張りして登りきる。琵琶湖展望台に立ち寄る。遠くは霞んでしまっているが、湖西側に比良山系、手前にはこの前登った赤坂山、明王の禿がよい目印だ。琵琶湖に浮かんでいる小さな島は竹生島だろうか。そしてすぐ目の前には霊仙山、ということはその向こうが御池岳、そんでもって左手に藤原岳と地図を出して照らし合わせる。多分合ってると思う。伊勢湾方向のいなべ市の街並みも見えている。

f:id:moesakurai:20210516115120j:image

時刻は10時半、お昼の前にまずは山頂を一回り。東側に向かうと大きな大きな白山が見えた。霞んでいるが御前が峰、別山の神々しい姿を拝める。白山の手前の少しだけ雪の残った山は荒島岳だろうか。御嶽は見えないなーと思っていたら、考えているよりずっと南側に白い山頂が見えた。展望絶佳で楽しいばかりだが少し風が強い。寒くならないうちに上着を羽織る。

一等三角点と日本武尊像も拝んでから茶屋に入って昼ごはんにする。メニュー豊富で迷うが、ここはやはり一番上に書いてある伊吹そば800円を注文。迷った時のスミイチ理論。朝もそばだったし昨日の昼もそばだった気がするが特に問題は無い。伊吹そばというのは要するに山菜そばなのだが、巷によくあるそれの5倍以上も山菜が載っていてそばが全く見えないくらいだ。シイタケまで入っている。菜の花(これは季節ものだと思う)も添えられているのが嬉しい。温かいおそば美味しくいただいて店を出る。もっと暑くなったらソフトクリームも美味しだろう。

f:id:moesakurai:20210516115409j:image

名残惜しいが綺麗な水洗トイレに寄ってから下山にかかる。お楽しみの大パノラマを目の前にしながらの下りである。しかし岩がちなところが多く足元に注意が必要だ・・・。と言っても少し下れば岩も減り比較的下りやすい道になる。超小股でちょこちょことすごい高速で降りている人がいて、真似をしてみたら降りやすかった。下りは苦手だがこの作戦は良さそうだ。

つらつらと降りつつ麓に目をやると新幹線が走っているのが見えて面白い。そういえば色川武大が車窓から見える伊吹山の悪口を書いた文章があったな、なんかデカさがキモいとか山肌が地球の病巣が露出してるみたいだとかの、帰ったら探して読み返そう。あれ面白いけど地元の伊吹好きな人が読んだらムカつくかもな。

f:id:moesakurai:20210516115432j:image

どんどんと高度を下げて行って、強い風が吹かなくなると途端に暑くなる。三合目までが陽射しも相まってかなり暑かったがスキー場を抜けて樹林帯に入ると日陰で助かる。ほっとしながら歩いてるとあっという間に下山完了。駐車場までわずかに登り返し、楽しいハイキングは無事に終了。

 

5/11 火曜日

朝起きて昨日応募していた仕事の不採用の連絡があったことを思い出し憂鬱になる。私にとってはかつてないくらい条件が良かっただけに残念だ。

甲山の麓を散歩する。練習も少しする。毛虫がすごく多い。赤や橙色をしたいかにも毒のありそうなやつが、あっちこっちからぶら下がったりモゾモゾと忍び寄ってきてカバンに憑りついたりする。ジャガーのオープンカーが颯爽と駆け抜けて行ったがあんな無防備な車ではシートが毛虫まみれになってるんじゃないか。と笑ってたらどこにくっついていたのか、帰りしっかりと車に一匹乗り込んできていた。

ガソリンスタンドでオイル交換をしてもらう。

午後、目先を変えて三田のウッディタウンを散歩してみる。同じニュータウンの中でも区画によって貧富の差が歴然とあるのを感じる。住人がどうこうというより日本にまだまだ力があった頃に開発分譲されたエリアと完全に貧乏オワコン衰退国になってからのエリアとでは家の建材や造り、庭先から通りの植栽に至るまでのクォリティ、ゆとりが全く違うということなんだけど、それはいかに庶民という概念の水準が下がっているか、要するに日本が順調に滅びゆく過程を目の当たりにできるということだが愛国心も現世に対するやる気も無い散歩人(ぶらんちゅ)にはまーどーでもいーやなのであった。

 

5/12 水曜日

知人と男性器の大きさコンプレックスの話になる。

夜レッスン。なかなかできない。家帰ってから少し練習。

 

5/13 木曜日

チランジア類が成長著しい。ストリクタは花序を出しているしカプトメデューサは子株を出している。チランジアは一年を通してこの時期が変化のボーナスステージだ。

大野山アルプスランドへ。登りの道は普通車がギリギリ通れるくらいの幅しかなく結構怖い。ゆっくりゆっくり走って山頂駐車場へ。車外へ出ると風が涼しい。

三角点のある山頂へ行って360度の展望を楽しむ。すぐ近くの妙見山が山頂に信徒会館があるのでわかりやすい。高岳は赤白鉄塔が目印なのですぐわかると思っていたが赤白鉄塔自体がいくつもあり考えてしまった。南西に目をやり、雄岡山、雌岡山の向こうの遠くの低いギザギザの山並みは港湾工場地帯の北にあるので高御位山だろう。笠形山も見えているはずだがどれがそうなのかよくわからなかった。一番遠くに見える大きな山は形からして氷ノ山のような気がするどうだろうか。

淡路島は六甲の影になってほとんど見えないが小豆島らしき島影が見える。その向こうは四国、高松辺りになるのだろうか・・・。

ベンチに座って長いことぼんやりする。暑くもなく寒くもなく心地いい。風の音と鳥の声だけを聞いて、知らないうちに200年くらい経っていたらいいのに。

f:id:moesakurai:20210516115504j:image

5/14 金曜日

家で練習、読書。積読の整理、部屋の掃除。

伊吹山で長そでから出た手先が日焼けしてしまって、七分袖を着ると手首から先がくっきり黒くて変な見た目になってしまった。

一件求人応募。

鳥せせり肉とニンニクの芽のスパイス炒めを作製。美味し。

 

5/15 土曜日

快活クラブへ。ブルーピリオド、石黒正数の新作、女の園の星、淡島百景を読む。

しばらく雨らしい。

 

5/16 日曜日

衝原湖へ行く。ここの駐車場は単車好きやクルマ自慢が集まる場所だ。若者の車離れとか言われているが、得意げに改造車のボンネットに凭れる若い人達もいる。ウマ娘痛車もいる。

湖の周りを散歩するが毛虫が多くて心安らかに歩けない。大きな木の下には毛虫の糞がいっぱい落ちていて、見上げると葉に大きなのが一杯くっついている。私は虫にいちいち悲鳴を上げるタイプではなく、スタジオにゴキブリが出たときは手で捕まえて先生や皆を限りなく引かせたことがあるくらいだが、毛虫とムカデとゲジゲジだけはどうしても苦手で触るのなんてもってのほかだ。

今日から梅雨入りらしい。

f:id:moesakurai:20210517115904j:image